Mesoamerica

新大陸の絵文書

新大陸のコデックス(絵文書)
マドリード(トロ=コルテシアヌス)の絵文書。神々の儀式や暦の記述等が主であるが、よく観察すると神々の上の段に記述された文字がVOSの順に並んでいることがわかる。
マヤ、アステカなどの絵文書のことをコデックスないし(西)コディセとも呼ぶ。材料は、いちじくなどの木の繊維や樹皮、鹿の皮を利用して両面に白色の石灰を塗って、屏風折りにしている。文字や絵はおそらく先が平たいものと先のとがったものの2種類の硬い筆記具で描かれたと思われる。線描した後に鮮やかな彩色が施された。文書は、基本的には、左から右へ読み、裏返して再び左から右へ読むように作られた。古典期後期のマヤの土器には彩色された絵と文字が一緒になっている絵文書のような土器があることからおそらく古典期段階にも絵文書があったと思われるが、現在は当時のものは一点も伝えられていない。ただし後古典期のものはいくらかは残されており、暦、儀礼、神話、交易や貢納に加えて動物や植物についての記述もある。

後古典期の絵文書
オアハカ地方の絵文書
すべてミシュテカの絵文書であってサポテカのものはない。
ヌッタル(ナットール)絵文書;Codex Nuttal/「八の鹿」王の伝記で知られる。
ボドリ絵文書;Codex Bodley
コロンビーノ絵文書Codex Colombino
ベッケル絵文書;Codex Becker
ウィーン絵文書Codex Vienna(Vindobonensis)

マヤの絵文書
ドレスデン絵文書;Codex Dresdensis
パリ絵文書;Codex Paris(Peresianus)
マドリッド絵文書;Codex Madrid[&Tro;-Cortesianus]
グロリア絵文書;Codex Grolier

メキシコ中央高原など
ボルジア(ボルギア)絵文書;Codex Borgia
フェイエールヴァーリ・マイヤー絵文書;Codex Fejervary-Mayer
コスピ絵文書;Codex Cospi
ロード絵文書;Codex Laud
ヴァチカヌスB絵文書;Codex VaticanusB
オーバンのトナラマトル;Tonalamatl Aubin
ボルボニクス絵文書;Codex Borbonicus


植民地時代の絵文書
フィレンツェ絵文書;Codex Florentino(en)
メンドーサ絵文書;Codex Mendoza
ボトゥリーニ絵文書;Codex Boturini
トルテカ・チチメカの歴史;Historia Tolteca-Chichimeca
トラスカラの布;Lienzo de Tlaxcala
マリアベッキアーノ絵文書;Codex Magliabechiano
ウィツロポチトリ絵文書;Codex Huitzilopochitli
テリェリアーノ・レメンシス絵文書;Codex Telleriano-Remensis
リオス[ヴァチカヌスA]絵文書;Codex Rios[VaticanusA]
ラミレス絵文書;Codex Ramirez


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